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ワサワサブログは本家「ワサワサ -りうか's水槽-」の日記が独立したブログです。底面ろ過、エビ(小型シュリンプ)、中国プレコ、胎生メダカ、貝などが大好き、続に言うアクアリウムな感じです。
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ワサワサは、ワサワサブログの本家に当たるサイトです。 本家では底面ろ過を基本とし、水草と浮草の間引きによる水換えなし長期安定飼育をおこなっています。 ワサワサの日である2010年3月3日に復活しました!
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琵琶湖でカラーラージグラス(緑)が捕獲される
衝撃的なニュースが流れました。
緑のカラーラージグラスが琵琶湖の定置網にかかっていたそうです。

「放流やめて」琵琶湖に外来熱帯魚(nikkansports.com9/12)
↑これがその記事。

一見するとなんてことの無い記事に見えます。
たしかにブラックバスやピラニアほどに在来種を食い荒らす危険性も少ないでしょうし、パイク類やナマズの仲間のようにデカくなってみんなビックリ、ということもないです。
ただカラーラージグラスのような魚が定置網にかかった、というそのこと自体が非常に深刻な事なのです。

カラーラージグラス自体は比較的大人しい魚です。
通常販売されているのは4〜5cmぐらいの個体が多いと思う、体長は最大で7cm程度。
人工的に着色している(聞いた話では注射で塗料を入れるらしい)が、長く飼育していると段々と色が落ち透明なただのラージグラスになってしまう。

ということはです、リンク先記事を見た限りでは体長的にも色的にも、あまり長く飼育もしていない状態で密放流した可能性が高い、ということになるのです。
しかも定置網にかかるということは、ある程度の数が密放流されている可能性があり、しかもそれがある程度は捕食されずに定住している可能性まで出てくるわけです。


ハッキリ言って、流行とか気まぐれで生き物を飼う人がいなくなって欲しいです。
まぁ安易に飼育するまではかまわない、ただ飼った以上はその命の最後までに責任をもたねばなりません。
つまり「死に絶えるまで飼育し続ける」ことが基本であり、仮に飼えなくなった場合には「引き取り手を探して引き取ってもらう」「責任をもって殺処分する」のいずれかを選択しなくてはならないのです。

よく熱帯魚を密放流する人は「殺すのはかわいそう」とか「自然に返すのだから良い事だ」という理論を言いますが、それは間違いでしかありません。
何故なら多くの場合、熱帯魚は日本の環境に適応できずに死んでいくからです。
ですから目の前で死体を眺めないだけで実際には殺している行為と何ら変らなく、「殺すのはかわいそうだから放流する」という理屈は間違っているのです。

仮に放流後に生き残った場合でも、在来種との共生、あるいは在来種の駆逐ということになれば、結局は日本本来の生態系を崩すことになってしまいます。
またその放流個体が日本固有種であっても、本来の生息地域以外に放流することはその地域の生態系を壊す原因になります。
加えて同じ種が生息している場合には混交での雑種が増え、本来のその地域のオリジナル生体が失われることになります。

さらにいうならば、飼育種などを密放流することで病気などの蔓延も懸念されます。
生き物という存在は単一の種ではありません。その身体に多くのウィルスや細菌、寄生虫といった微生物などを大量に含んでいるモノです。
自然から最も遠いと思える人間でさえ、表皮には様々な菌や微小な生物が徘徊繁殖し、口中には数え切れない程の雑菌が共生し、内蔵(特に腸)には様々なバクテリアが生息し、体内にもウィルスなどが共生している。
この多くの生き物が共生した全てを含んでいるのが生き物の本質であり、本来共生できる宿主以外にウィルスや微生物が移り住んで発生するのが病気というものです。
ですから安易に生き物を密放流するということは、仮にその生き物が死んだとしても、その身体に宿る生き物などによりそこに暮らす生き物が病気になる可能性も含んでいるわけです。

そう考える時、密放流は飼育生体のみならず、その水系にも大きなダメージを与える危険性を含んだやってはならない行為であると言えるのです。


とまぁ何度も何度も何度も何度も言ってきたことをまた長長長長と書いたわけですが、そう言いたくなるほどの愚行を重ねている自称アクアリストがおるだろうことを考えるともうやるせないと言うか情けないと言うか…
こういうことがあると、面倒でも全て登録制にした方がよいのではないかとまで思ってしまいます。

熱帯魚に限らず、生き物を飼う人には最後まで飼い切るということを厳守してもらいたいです。
生き物を飼うこと自体がエゴでもあるのですから、せめてそのエゴを広げぬように…とそう思います。
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